優恋歌

晴れ渡る空に　綺麗な旋律が響き渡る


はらりと…　掌に雫が伝い落ちた
それをぐっと握りしめ　僕は空を仰いだ

今すぐに　空も泣いてくれたらと
雲一つない空を見つめて　僕は呟いた


君が最後に紡ぎ出したメロディは今
大勢の人々の胸に届いているよ
僕は今　その人達の声を聴いている

とても優しくて　泣きたくなるくらい
それは僕の胸にも届いているよ


君が大好きなこの青空に　どこまでも響き渡る


泣かなくていいよ　このまま
ずっと笑っていてくれたらいい

けれど、僕は泣くよ
このメロディを聴くたびに
君を思い出すから

とても優しくて　泣きたくなるくらい
それは僕の胸にも届いているんだ










雪月逢　『5人の詩うたい Vol.4 ～Timbre Stage～』より