時

あれからもう一年
時が過ぎるのは早い

一年前のあの日の知らせ
目の前が真っ暗になって
思いきり泣いた夜

叶えられなかった願いは
心と一緒に道を失い
彷徨いつづけ　空へ散った

 

『僕らは置いていかない、だからゆっくりおいで』

 

救われた言葉　だけど
本当の実感はなくて
笑顔で答えるだけで精一杯
今になってようやく
優しさを実感した

あれから一年が過ぎ
封印していたあの歌を唄った

辛かったはずのあの歌を
穏やかに　噛み締めるように

もう　大丈夫

ゆっくり歩を進めてくれたあの人達
やっと　追い付いた