流れ星

この街に一人降り立ち
思い出の高台へ登る
街並みが広がり遠くには海
ここから見る夕焼がとても好きで
時間を忘れるくらい見つめていた

今はとても胸に沁みる
寝そべって星空を眺めたら
流れ星がひとつ　頬を伝った



この街を後にしてからも
机の上にはあの景色の写真が置いてある
忘れられなくて　忘れたくなくて
そうしていつの間にか
新しい生活の中に馴染んでいた

今は切なくも懐かしい
寝そべって星空を眺めても　もう
流れ星が頬を伝うことはない

それぞれ違う星空の下
ふと眺めれば　互いを思い出すのだろうか


流れ星がひとつ　夜空に流れた