靄

突然　君は僕の前に現れて
「旅に行こう」と言った
そんな君に僕は笑った

初めは気にしていなかった君の存在
なのにいつからだろう
君のことばかり考えはじめた

1日1回は君と話さないと
君がいない日はどこか淋しい
そう思い始めてしまった
なぜだろう


きっと気のせい


そう　考えたんだ
君への気持ちは淋しさからくるもの
それじゃだめなんだ
それではきっと後悔する

今抱えている想いを
すぐに思い出とすることはできないから

臆病な僕だから
君の想いに手を伸ばせない

心音 -ココロネ -

君に出会って　もう一度
信じてみようと思えた
たとえ何かを失うとしても
自分の心も信じようと

人の心の怖さに気付いてしまった日から
深く溶け合うことを避けて来た
友人にでさえ笑顔の下に心を隠して

君に出会えたことで
その笑顔も解れていった　だけど　
まだ君に言っていない事がある
ずっと怖くて言えなかった事が

言ったら君は　どんな顔をするかな
言ったら君は　きっと…もっと
壊れ物を扱うかのように
私に触れなくなる


君を失ったわけじゃない


そう自分に言い聞かせて
時間の流れに身を委ね
遠回しに君に伝えてる

気付いたとき
君はどんな顔をするだろう

最愛の人よ

最愛の人よ
さよならを告げた私を許して
本当は今でも　
あなたは私の最愛の人

言葉は言葉でしかなく
心の奥底にある言葉を
告げることは出来なかった

最愛の人よ
誰よりも愛した人
これから先も　ずっと…